嫌なことを何度も思い出す?忘れたいのに気が付いたら悩んでいる。「反芻思考」と具体的な対策について

スキルアップ・健康管理
ボブ
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・怒られたり、ムカついたりしたときの事ばかり思い出してしまう。

・気が付いたらいつも悩み事を考えてしまっている。

 今回の記事は、このような悩みを抱えている方のために、無駄に悩んだり考え事をしない方法を解説します。

はじめに

 悩み事や嫌なことを何度も何度も頭の中で考えるのって、とってもストレスが溜まりますよね。

 筆者も数年前、仕事のストレスなどからクヨクヨ悩んでしまい、憂鬱な日々を送ったこともあります。また、ちょっとしたトラブルなどが起こった際も、なぜこうなったのか、なぜその時自分はこのようにできなかったのか、など、今更考えても仕方のないことを何度も頭の中で考えてしまい、今やるべきことに集中できなかった経験をしたこともあります。

 そんな筆者が実践する、何度も嫌なことを思い出さないようにする方法を、皆様と共有したいと思います。

悩みを何度も頭の中で繰り返してしまう。「反芻思考」とは。

 職場や学校で起こった嫌な出来事が頭から離れない。

 考えたくないから、忘れようとするけど、気づけば何度も嫌だったことばかり考えてしまう。

 そのように、何度も同じことを繰り返し思い出してしまうことを、「反芻思考」といいます。

 「反芻」は牛が食べたものを胃から口に戻して食べてを繰り返すことから、このような思考のことを「反芻思考」といいます。

 自分の悩みや嫌なことなどを何度も繰り返し考えてしまうひと人は、それだけ脳に負担がかかることから、うつ病の傾向もあるようです。

 嬉しかったことを何度も思い出しては、ニヤついてしまう人は別ですが、嫌なことを思い出してしまう「反芻思考」はしないに越したことはありませんよね。 

そもそも、嫌なことを忘れようとすることは間違い。

 嫌なことを反芻思考しないため、「あのことは忘れよう」「考えないようにしよう」などと頭の中で考える人もいるかもしれませんが、これは返って反芻思考を強めてしまうため、お勧めできません。

なぜ忘ようとしてはいけないのか?シロクマのジレンマ

 シロクマのビデオを見た3グループに

 グループ1には、「シロクマのことを覚えておいてください」

 グループ2には、「シロクマのことは覚えても覚えてなくてもいいです」

 グループ3には、「シロクマのことは絶対に忘れてください」

 と言った後、期間を空けてシロクマのことを聞いたところ、グループ3の「シロクマのことは絶対忘れてください」といったグループが一番シロクマのことを覚えていた。

 といった実験の話です。

 つまり、嫌なことを強く忘れようとする行為は、長期的に嫌なことが脳内に定着してしまう傾向があるということです。

嫌なこと反芻思考しないための対策

ボブ
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では、いったいどーしたらいいんだよぅ。

 それでは、これから筆者がしている具体的な方法を紹介します。

別のことに集中する。自分の体の一部に意識を集中する。

 この”別のことに集中”する。”自分の体の一部に意識を集中”するということは、かっこよく言うと「瞑想」のような感じで筆者はとらえています。

 さまざまなメンタル本にも書いてあったのですが、自分の体に意識を集中することって、意外に今まで意識してやっていないことですし、最初は難しいですが、効果は抜群です。

 例えば、なにか嫌なことがあったとして、考えてもどうしようもないので、何とか考えないようにしたい。そんな時は、目をつぶって自分の呼吸に集中します。

 スーッと吸って、ハーッと吐く。もう一度、スーッと吸ってスーッと吐く。これを繰り返します。

 その時、意識は自分の体に向けていて、自分の吸った空気が体の中に入って、胸が膨らんで、吐いたら空気が出て行って、胸が縮む感覚に意識を向ける。

 それだけです。

 それだけなんですが、その時は必然的に、反芻思考は止まっています。

ボブ
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それって、止めたとたん、また嫌なこと考えてしまわない??

 確かに、そのような時はありますが、その時は「あっ、いかんいかん。」とまた、呼吸に意識を向ける。そうやって少しづつ、意識を別のところに向けていく練習をするんです。

 無意識に嫌なことを考えてしまう状態を、意識的に嫌なことを考えない状態へもっていくために、自分をコントロールするとでもいいましょうか。

 まあ、筆者の場合は呼吸に意識を向けていますが、人によっては、別のところに意識を向けてもいいと思います。

 例えば、雲が何秒でどこまで動くのかをじっと眺める。とか、グッと手を握った手の感覚に集中する。など、自分に合った方法を見つければよいと思います。

何が嫌だったのか?解決策はあるか?を徹底的に考えるのもアリ。

 この解決策を考える作戦は、自分が失敗してしまった時など、考えれば解決策が見いだせるときに有効です。

 例えば、仕事や勉強などで、何か失敗してしまったことをクヨクヨ悩んでいるときは、自分がなぜ失敗したのか、次に同じ失敗を繰り返さないためにどのような対策をとるのかを徹底的に考えることです。

 紙に書きだしたりしてみれば、なお有効です。

 クヨクヨ悩んでしまっていることって、意外に頭の中で何か引っかかっていることがあることが原因で、ずっと悩んでしまうことも多いので、そんな時は一旦、悩みを紙に書きだして、何が原因なのか、悩まないために今後どのような解決策あるのかを考え尽くせば、悩む必要がなくなります。

理不尽な出来事は”割り切り”受け入れる。

  理不尽なことで、怒られたり不機嫌な態度をとられたりしたときって、嫌な気持ちになりませんか。

 筆者も仕事でとある国の事務所に電話を掛けたところ。

 「なんで、この電話番号にかけてくるんですか!?直通の電話番号を担当者から教えてもらってないのですか!?」

 と怒った口調で言われたことがあります。

 筆者は、直通の電話番号があることすら伝えられておらず、わからなかったので

 「えっ?いやぁ~。。」と困惑していると、ガチャ!っと何も言わずに電話を繋がれたことがあります。

 最初は、「自分が悪かったのかな?」と考えていましたが、よくよく考えてみると、直通番号を知らなかったことは、こちらの落ち度ではないし、かりに、毎回代表電話にかけてほしくないのなら、その担当者に2回目以降の連絡調整は直通番号で行うよう事務所内で打合せしておけばいいこと。

 それを外部の人間に対して、怒って言うことではない。。

 「あ~めっちゃ理不尽やわぁ。変わった人がいるんだなぁ。運が悪かったな。まぁ、勉強になった。」

 と割り切りました。

 このように、たまたま機嫌が悪い人に当たったとか、たまたまタイミングが悪かったことなどで、理不尽に嫌な思いをしたときなどは、その出来事受けれ入れ、「こんな人もいるんだな」などと”割り切る”ことで対応するのもいいと思います。

自分の意識をコントロールする重要性

 いかがでしょうか。今回は、嫌なことを何度も思い出してしまう。忘れたいのに忘れられないときの対処方法について記載しました。

 この嫌なことを考えたくないのだけれど、気づけば嫌なことを考えてしまっている。

 忘れたいことがあるのだけれど、どうしても忘れられずに困っている。

 といった、悩みの根本原因は、自分の意識をコントロールする術をしらないことに原因があるのだと筆者は考えています。

 たとえ嫌なことがあっても、クヨクヨ悩んでしまうことで、自分の体を病んだり、やるべきことに集中できなかったりすることは、マイナスでしかありません。

 私たちは幸せになるために生まれてきたのだから、一時の感情に悩まされず自分をコントロールして幸せに生きていきましょう。

最後に

 当記事を書いていて、ふと頭に浮かんだアニメのシーンがあります。

 それは有名な漫画「ワンピース」の一場面ですが、赤髪のシャンクスが酒場で山賊に殴られて酒をかけられ馬鹿にされても、怒らずに耐えていたシーンです。

 この時、シャンクスは大切なものを守るために、怒りを抑えて耐えたのだと思います。

 「こんなことで、無駄に争ってもしかたない。」と。

  とてもかっこいい場面であったと思います。

 嫌なことでクヨクヨしないこともそうですが、一時の感情に流されて大切なものを失わないようにしたいですね。

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