・ダーツの試合で緊張して上手く投げれなかった。
・どうしても緊張で手が震えてしまう。
・練習の成果が出せない。
今回の記事は、このような悩みを抱えている方のために、ダーツで緊張しない具体的な方法を解説します。
はじめに
ダーツはメンタルのスポーツ
と言われるように、自分の緊張がパフォーマンスに現れやすいスポーツです。
筆者も、初めてハウストーナメントに参加した時は極度の緊張のため、手足がガクガクと震えました。
ダーツの世界では、とても優れた腕前の持ち主も、試合になると極度の緊張からミスを連発するような人も珍しくありません。
今回は、筆者が実践している緊張のコントロール方法を紹介します。
あなたはどんなシチュエーションで緊張する?
ダーツで緊張するといっても、緊張する場面に違いはありませんか?
例えば、
・初対面の人(あるいは特定の人)との対戦に緊張してしまう人。
・はじめての場所に緊張してしまう人。
・練習だと緊張しない相手、普段は慣れた場所でも、試合になると緊張してしまう人。
あなたはどのタイプでしょう。
ちなみに筆者はどのタイプもそれなりに当てはまっています。
その緊張は”慣れ”で克服できないか
前述した緊張の中で、はじめての場所や初対面の相手の時に緊張してしてしまうタイプの人は、”慣れ”ることで克服ができないか一度試してみることをお勧めします。
初めての場所、初めての人と会うのに多少緊張してしまうのは、身体反応として仕方のないことです。
未経験のことは、予想がつきにくく、脳が慣れていないため、体は自分を守ろうと緊張という反応を作り出します。
結果、心臓の鼓動が速くなったり、汗が出たり、手が震えたりと、体に緊張の反応が現れてきます。
このような未経験であることが原因の緊張は、何度も繰り返し体験することで、脳と体に「未経験のことをしても怖くないよ」と記録することで、改善を図ることができます。
未経験からくる緊張にはイメージトレーニングがおすすめ
この未経験からくる緊張にはイメージトレーニングがおすすめです。
自分の頭の中で、初体験の場所や初体験の相手と対戦する場面を細かくイメージすることで緊張をコントロールできるように訓練しましょう。
初体験の場所が苦手な場合は、初体験の場所の写真や館内マップ、ダーツボードの設置状況、雰囲気など情報として手に入るものがあれば、先に情報収集し、あらかじめ会場の様子を想像してみるのが効果的です。
その会場に、対戦相手が集まっている風景を想像してください。
そして、自分はどのようにして会場に足を運ぶか。
試合開始前の過ごし方はどうするか。試合中はどのような気持ちで臨むか。
思い通りに事が運んだ場合、思い通りに事が運ばなかった場合は、どのような対策をとるのか。
など、できるだけ細かくイメージしておくことが大切です。
相手を意識しすぎていないか
特定の相手の時に緊張してしまう人は相手を意識しすぎていないでしょうか。
”相手あるいは周囲の人物”などから、「凄いと思われたい」「下手だと思われたくない」といった感情が先に出ていないでしょうか。
「相手がハットをだしたら、こちらもハットを出さなくてはならない!」と思うことで、普段の実力が出せなくなってしまう人は、相手や周囲を意識しすぎているかもしれません。
相手を意識しないトレーニングをしよう
特定の相手に緊張してしまう人、試合となると緊張してしまう人は、相手を意識しないトレーニングをしましょう。
具体的には、試合中は相手のスローは見ないことや、自分のスコアだけを見ることに意識を集中することで、一人で練習しているような感覚でプレイしましょう。
あなたとボードだけを意識し、ひたすら狙うべきところを狙って投げましょう。
試合の時ばかり自分に厳しくしない
試合となると、「ここで、決めなければならない!」と過剰に意識してしまうことで、ポカしてしまう。
ミスればミスるほど、「なんで?いつもはできるのに。どうして入らないのか」と思考をどんどん頭の中でめぐらせてしまうといった経験をしたことがありませんか。
こうなってしまう原因は、練習と試合を切り離して考えていることに原因があります。
練習は何度もやり直しがきくから、リラックスして投げれますよね。
しかし、いつもリラックスした状態でしか練習してこなかった人は、試合の時の最後の一投の重みに押しつぶされます。
練習では「外してもOK~♪」と自分に甘いくせに、試合になったとたん、「絶対に負けたくない!」と意識が180度方向転換するような人は、「練習も試合と思って練習、もしくは試合も練習と思って練習」するようにしてはどうでしょうか。
自分にコントロールできることだけ意識する
緊張をコントロールするために重要なことは、自分にコントロールできることだけをコントロールする方法です。
例えば、
・毎回一定のリズムで投げる。
・戦略だけはミスをしない。
・決して自分を責めない。
など、自分でコントロールできる方法のみに集中して取り組むことです。
そして、できたら「よし、できた。」と自分を認めてあげます。これを、一つずつクリアすることで、自信がつき、緊張をコントロールすることに近づきます。
ここで注意しておきたいのが、
・必ずブル一本入れる。
・クリケットは最低3マーク以上。
・相手がハットなら、自分はそれ以上を目指す。
など、自分にコントロールできないことを意識することです。
自分にコントロールできないことを意識すると、「なんでうまくいかないんだ」と自分を否定することにつながり、緊張をコントロールすることが難しくなっていきます。
筆者の場合は、リズムだけ集中して、狙いを外しても気にしないようにすることで、少しずつ緊張をコントロールできるようになりました。
自分を客観的に眺める
緊張をコントロールするためイメージトレーニングをばっちりしたけど、いざ、ダーツをプレイする場面で、どうしても緊張してしまうことはありますよね。
そんな時は、自分を責める前に、自分を客観的に見てみましょう。
「あぁ、今自分は緊張しているんだな」「心臓の鼓動が少し早いな」「手が少し震えるな」と緊張している自分を客観的に見てください。
そして、そんな自分に励ましの声をかけてあげてください。
「大丈夫」「外してもいいから、とにかくリズムよく投げてみよう」「諦めずに最後まで戦おう」
などと、自分に声をかけてあげることで、少し気分が楽になるはずです。
筆者は、緊張している自分は子供の自分と捉えていて、大人の自分が勇気づけてあげるようなイメージを持って実践しています。
今に集中する。
狙いを外してしまった場面などで、「試合になると自分はダメだ!」「またこんなミスしてしまった」などと自分を責めたり、過去を引きずることはしないようにしましょう。
ミスした自分を責めたり、引きずったからといって、結果が良くなることはありません。
今自分にできることは、この一投を精一杯投げることだと認めましょう。
自分を責めるあまり、ミスしたことばかりが脳裏に焼き付いてしまった人などは、より一層、緊張をコントロールすることが難しくなります。
自分を否定することはやめて、自分を是正する訓練を積みましょう。
まとめ
緊張をコントロールするために、自分にコントロールできることからはじめよう。
自分を客観的に見る力や、自分を是正する力、今を大切にする力を養おう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
一概に緊張といっても、人それぞれ緊張してしまうポイントが違いますよね。
緊張を克服するためには、自分がどのような場面で緊張してしまうのかを、自分自身を観察して見極めていくことが大切です。
また、緊張にも”いい緊張”と”悪い緊張”がありますし、適度に緊張したほうがパフォーマンスが上がる人も多くいますよね。そのような人は、無理に緊張を取り除くのではなく、緊張を楽しむような感覚でプレイしているのではないでしょうか。
とはいえ、緊張することでパフォーマンスが落ちてしまう人は、自分の緊張をコントロールする術を知ることは必要不可欠な項目として、今後の練習に取り入れてはどうでしょうか。